過失割合（かしつわりあい）

交通事故の原因となった不注意等のことを「過失」といい、お互いの過失の度合いを表した数値を過失割合といいます。
過失割合は追突事故の場合など明らかに一方的な過失に基づく場合を除けば、法律等で一義的に定まるものではなく、道路交通関係の法律なども参照しながら、どちらの不注意の程度がどれだけ重いのかを判断していきます。
実際上は、「民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」（別冊判例タイムズ38号）という専門書籍などに、ある程度定型的な事故状況での過失割合の考え方が示されているので、裁判所、弁護士、保険会社ともに，基本的にはこういった書籍の記載に基づいて判断しています。
ただし、事故状況は、事故を起こした当事者同士にしかわからないこともあり、被害者と加害者で主張が食い違うことが多く、正しい過失割合を認めてもらうには、ドライブレコーダー映像等の客観的な証拠が存在することが望ましいです。