過剰診療(かじょうしんりょう)

過剰診療とは、医学的な必要性または合理性が認められない診療のことをさします。
わかりやすく言い換えると、ケガの程度に見合っていない治療(回数や内容)を受けることで、例えば、1週間に1度の通院が適切なケガで毎日のように通院しているケース、明らかに不要な検査を受けたケースなどが該当します。
交通事故の損害賠償においては、相手保険会社が過剰診療を指摘してくる可能性があり、過剰診療と判断され、治療費や慰謝料の一部が相手の保険から支払われないことがあります。
ただし、医学的な必要性または合理性が認められる診察の範囲には幅があり、「ここからが過剰診療」という明確な線引きがあるものではありません。相手保険会社の指摘が正しいとは限らないため、過剰診療と言われることに納得できない場合は、必要な治療であると反論することが大切です。