TFCC損傷(てぃーえふしーしーそんしょう)
TFCC(三角線維軟骨複合体)とは、手首をひねったりフライパンを持ったりする際に重要な役割を果たす、靭帯や軟骨が組み合わさった軟部組織です。これが損傷されるのが、TFCC損傷です。
TFCC損傷は、交通事故に遭った時、自動車のハンドルを握ったままの状態だったり、バイクや自転車から転倒する際に地面に強く手をついてしまったような場合などに、手首に強い衝撃がかかることによって引き起こされます。
事故後、手首の痛みがなかなか治らず慢性的になっているときはTFCC損傷の疑いがあります。レントゲン検査ではTFCC損傷の有無は判断しづらいため、MRI検査や関節鏡検査などを受診します。治療を継続したにもかかわらず後遺症が残った場合は、MRI画像で損傷が確認できたり、手首関節の可動角度が一定の基準を満たしていたりすれば、後遺障害等級が認定される可能性があります。