ライプニッツ係数(らいぷにっつけいすう)
交通事故の損害賠償において、早期解決と被害者の迅速な救済のために、後遺障害が残った事故被害者の将来の収入への影響を考慮して、加害者が被害者に示談時に逸失利益として一括で支払うのが原則です。
しかし、示談の際に一括して受け取ることは、将来の収入を早く手にすることになり、事故被害者が逸失利益で資産運用などを行うと、将来、受け取るはずだった金額よりも高額になる可能性があります。
そのため、交通事故に遭わなかった場合と交通事故に遭った場合で金額が公平になるように、逸失利益の金額を決める際に利息分の控除を行います(中間利息控除)。
この中間利息控除で使われるのがライプニッツ係数です。
ライプニッツ係数は、後遺障害による逸失利益の算出の場合には労働能力喪失期間ごとに、死亡逸失利益の算出の場合には平均余命ごとに係数が決められています。